川表鋼矢板は、既設護岸の基礎のコンクリート杭を撤去後、同一場所に打設、圧入することから早期の確実、完全な撤去が必要であったため、撤去治具を考案しました。
川表、川裏の鋼矢板が地震時の堤防変位を抑制し、笠コンクリートの基礎も兼ねる構造であり、3箇所の各樋管部既設基礎矢板に重複接続することから、鋼矢板の屏風打設工法により打設精度を向上させ築堤の性能、出来形を確保しました。
盛土材の締固め管理、生コンクリートの単位水量管理にRI測定機器を使用し、リアルタイムに品質を確認して指示を出すことにより品質向上が図れました。
工事場所: 千葉県香取市一之分目
工 期: 平成23年10月~平成24年6月
工事概要
東日本大震災により被害を受けた常陸利根川(外浪逆浦)右岸1.0Km付近の堤防(延長420m)において、応急復旧資材及び既設護岸の撤去を行いました。また、鋼矢板打設・圧入、地盤改良により液状化対策を実施し、耐震性を有する堤防に復旧しました。
工種・種別 | 数量 | 内容 |
河川土工 | 1.0式 | 掘削2500立方メートル、盛土5070立方メートル、法面整形3370平方メートル |
地盤改良工 | 1.0式 | 高圧噴射撹拌工15本,JEP工法 |
護岸基礎工 | 1.0式 | プレキャスト笠コンクリートブロック54m |
矢板護岸工 | 1.0式 | 鋼矢板打設・圧入1195枚L=11.5m~15.5m、プレキャスト笠コンクリートブロック379m笠コンクリート嵩上げ54立方メートル |
法覆護岸工 | 1.0式 | コンクリートブロック1132平方メートル、横帯コンクリート1072m、縦帯コンクリート424m、階段工6箇所、平場コンクリート293立方メートル |
根固め工 | 1.0式 | 袋型根固め工2t型480袋 |
付帯道路工 | 1.0式 | 砕石舗装2870平方メートル |
排水工 | 1.0式 | 法尻排水、箱型排水各385m、カルバートBOX88m |
構造物撤去工 | 1.0式 | 構造物取壊し工1.0式、応急素材撤去工1.0式、管理橋撤去工1.0式、杭引抜工1.0式、運搬処理工1.0式 |
仮設工 | 1.0式 | 工事用道路工1.0式、鋼矢板切断処分工1.0式、水替工1.0式、路側防護柵工1.0式、汚濁防止工1.0式 |