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BIG PROJECT


大和川線 シールド工事データ

工事事業主 大阪府 富田林土木事務所
工事場所 大阪府堺市北区常磐町2丁目 ~ 大阪府松原市天美北6丁目
工事対象 阪神高速道路大和川線のうち約2キロメートルの上下線をシールドトンネルにて構築
工期 平成19年12月18日 ~ 平成28年5月31日
事業費 294億2千万円

工事概要

大阪都心部においては、慢性的な渋滞や沿道環境の悪化等を大幅に改善する新たな環状道路の整備を行う必要があります。
政府の都市再生本部より、平成13年8月「大阪都心部における新たな環状道路」が都市再生プロジェクトとして決定されました。

都市計画道路大和川線シールド工事は、大阪都市再生環状道路の阪神高速道路4号湾岸線三宝JCT~同14号松原線三宅JCT付近へ連絡する都市計画道路大和川線のうち、堺市北区常磐町2丁~松原市天美北6丁目区間にシールドトンネルを新設するものであります。
シールド外形12.54m、掘進延長3767.95m、全線併設トンネル(離隔1116mm~2973mm)の泥土圧式シールド工事であります。 

工事の特徴

大和川線は臨海部の三宝JCTと内陸部の三宅JCTとを結ぶ延長約9.7kmの路線です。本路線は、約6.8kmにわたる大部分にシールドトンネルや開削トンネルとした地下構造形式を採用しており、さらにその約6割(路線全体の約4割)をシールドトンネル構造されており、そのうちの約2km区間の上下線を本工事にて施工します。本シールドトンネルは、大断面で東西線間の併設離隔距離が1m程度(トンネル外径比で0.08D)の超近接施工により長距離を掘進する既往事例の少ないシールドトンネルとなっています。


工場でのマシン組立完成写真


掘進時のマシン後部の作業状況

シールド工法とは

トンネルの特種工法の一つです。地盤の崩壊を防ぐため鋼製円筒(シールド)の中で、セグメントを組み立てながら掘削を進めていく工法です。すでにできあがったセグメントを反力にして、推進用ジャッキでシールドを前進させながら掘削したのち、セグメントを組み立て、前のセグメントに連結し、さらに前進します。
大和川線は直径が12.54mもある大きなシールドマシンを使います。

シールド機後方設備

セグメントを安全、正確かつ能率的に組み立てられ、把持から粗位置決めまで自動化した半自動エレクタ装置を装備します。(空中受渡し装置付)
半自動エレクタ装置は、旋回・伸縮動作及び組み立てたセグメントの傾きを調整するためのローリング、ピッチング、ヨーイング機構を有し旋回微調整機構を装備します。
(組立時間:約45min/R)

セグメント搬送装置

セグメント組立エレクタ装置

セグメント搬送状況

セグメント空中受渡し

セグメント組立状況

後続台車



工事全体工程図

シールド掘進手順